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シックハウスになるとどうなるの?
主に新築・増改築入居後、または引越しなど、家の中に入ると以下のような症状が出ます。
自律神経障害 発汗異常 冷え性 疲れやすい
精神障害 不眠 不安 うつ状態
抹消神経障害 運動障害 手足の知覚異常
気道障害 のどの痛み 渇き せき 鼻炎 息苦しい
消化器障害 下痢 便秘 腹痛 食欲の低下
眼科的障害 目のチカチカ 充血 視力の低下 ドライアイ
循環器障害 動悸 不動脈 胸部の痛み
神経系障害 めまい 吐き気 頭痛 しびれ
免疫障害 皮膚炎 喘息 アレルギー
非常に個人差が大きく、同じ家族の中でも反応する人としない人がいたり、よく風邪などに間違えられ、大変見極めの難しい病気です。また、一度発症してしまうと、軽減はできるものの非常に治りにくく、悪化すれば日常生活では細心の注意が必要なります。最悪、社会復帰さえ難しくなる事もあります。なんだかおかしいと思ったら、早めの行動が大事です。

シックハウスの原因は何?
原因は家を建てる、改築するときに使われた、合板・接着剤・防腐剤・防蟻剤等から放出されるホルムアルデヒドなどの化学物質。ダニ・ノミ・ちり・カビ・ほこりなど、いわゆるハウスダストも原因のひとつ。
またシックハウス対策がなされた住宅でも、家具や日用品(防虫剤・防臭剤・整髪料など)タバコなどで汚染される場合もあります。
化学物質名 指針値(ppm) 使用箇所
ホルムアルデヒド 0.08 合板 集成材
トルエン 0.07 油性ニス 有機溶剤系の塗料
キシレン 0.20 油性ニス 有機溶剤系の塗料
パラジクロロベンゼン 0.04 防虫剤 防ダニ剤 消臭剤
スチレン 0.05 発砲スチロール 断熱材 床材
フタル酸ジーn?ブチル 0.02 塩化ビニール(クロス 床材 天井材 雨桶)
クロルピリホス 0.07(ppb) シロアリ駆除剤


家に帰ると目がチカチカ、頭が痛い等、調子が悪くなる。
シックハウスの症状にかかっている可能性があります。同居されているご家族、来客の方に臭いやのど、目の痛みなどの異常がないかどうか聞いたり、ご自分の体を不調にする原因は何かを出来る限り知っておくことが必要です。
具体的に家のどこの場所に行くと、どんな症状がでたか、どんな臭いに反応したかを調べてみて下さい。それを踏まえた上で、専門医にかかる、あるいはシックハウスに対応した住まいにリフォームするなど検討してみて下さい。

新居に引越したが、新築・改装後特有の匂いがきつい。
原因は新築直後に化学物質が最も放出されるためと考えられます。一番の対策は換気です。特に化学物質が揮発されやすくなる夏、また寒い冬場でも、換気扇をまわして窓を開けるなど、毎日こまめに空気を入れ替えてください。換気することにより、外の空気と室内の空気を交換して臭 いやその元となっている化学物質を減らすことができます。それでも改善されない場合、シック ハウスの対策工事を提案いたします。また引っ越し前、後でも家の中で使われた材料について、何を、どこに、どれだけ使ったのかを知っておくことが大切です。建売ならば、購入された住宅になにを使用したのか購入業者から提出してもらいましょう。さらに、これらの事が図面に記載されているかどうかのチェックも忘れずに。

子供にアレルギーがあります。何か対策は?
アレルギーやアトピーもシックハウスと症状が非常に似ていて、原因にも、食物・日用品・住宅などに含まれるホルムアルデビドをはじめとする化学物質が大きく関わっています。住宅面での対策は、化学物質に注意することはもちろん、ダニ・カビを抑えることも大切です。それには湿気を吸ったりはいたり、湿度を適宜調節する自然素材をおすすめします。カーペットや畳に比べてダニの発生しにくい無垢材のフローリングが最適です。掃除もしやすく、調室効果も優れているので、梅雨時などの床のペタペタがありません。また、換気を心がけてくださいね。

工事をすれば絶対大丈夫?
シックハウス対策の改装工事をする事により、シックハウス症候群にかかる可能性は大きく減少しますが、絶対にならないという訳ではありません。
厚生労働省で定められている指針値(ホルムアルデヒド 0.08ppmなど)もあくまで目安とされていて、それ以下の値でも過敏な方は発症してしまったり、また、高い濃度の中にいても発症しなかったりと、個人差が大きくあらわれます。工事後も室内での禁煙、換気はもちろん、家具や日用品を使うときの注意や知識を深めることが一番の良策です。

シックハウス・・・我が家は平気?
特に症状がなくても我が家の安全は気になるところです。楸では検知管による簡易空気質測定をご提案します。一室30分程度の測定時間で、空気中の化学物質、主にホルムアルデヒド・トルエン・キシレン・ラジクロロベンゼンの3種類の濃度を調べます。お気軽にご相談下さい。

家の都合上、工事ができない。少しでもいいから空気質を改善したいけれど、何か身近なものでできないかしら?
身近なものでできる空気質改善の方法をご紹介いたします。
●ピーナッツの殻
なんとピーナッツの殻がシックハウスの主な原因であるホルムアルデヒドを吸着する力をもっています。
殻の細かい穴が汚染物質を吸い込み、約4時間で空気中のホルムアルデヒドの80%?90%が消えた、という実験例もあります。殻は捨てずに、薄い紙に包んでタンス内など気になる所の置いておけば、さまざまな化学物質を吸着する可能性があるとされています。細かく砕いたものほど、より効果があります。
●ティーバック
使用済みのティーバックも吸着効果が立証されています。
ティーバックを自然乾燥させた後、臭いが気になる家具などに入れておくと、お茶に含まれるポリフェノールが化学質濃度を下げるそうです。ポイントはこまめに取り替えること。
またティーバックには劣るようですが煎茶やコーヒー殻にも同様の効果が期待できます。